渡辺美里 "Lovin' You"

長らく聞いてなかった渡辺美里にサブスクによってたどり着き聞いている。

私の好きな渡辺美里のアルバムは1枚目と2枚目。

岡村靖幸小室哲哉の提供した曲がいくつもある。

レコードやCD全盛期の80年代はSONYの中でもCBSとEpicが競りながら作品を出してたとかきいたけど、松田聖子とかにしろ初期は日本の良質アーティストをかき集めて作ってるんだなぁ。で、アルバムLovin' Youは自信作だろうなぁ。

SONYはのちのワンパターンというか似たようなJソウルBM(?)風な音が耳につくのが残念な気もする。

「雨よ降らないで」はTM networkSelf Controlみたいな小室哲哉のテクノミニマルぽい。のちの小室ファミリーと呼ばれるグループでも聞きかじったことがありそうな音。

 

Diana RossやThe Supreamsの影響を受けているといっていたのは、2枚組アルバムの”Lovin' You”のことだったかな。Janisの名前も出てた気がする。曲名も50~60年代アメリカぽいのが多い。”Lovin' You”はそのままMinnie Ripertonだし、”悲しき願い”は曲名もだけどイントロがDiana Rossの"Stop in the name of love"とかかな?戦後以降、進駐軍、米軍キャンプが目線の先にある日本のポップスの一貫した流れのようなものだろうか。(日本のポップスはどれもこれも欧米のコピーだと思うと、やや悲しくなるときもある。『菊と刀』の研究でだって、恐れられた昼間洋服きてんのに、夜は浴衣や作務衣や着物の日本人なんだし、電化製品だってなんだってそうなのでしゃあないか。)

 

あと、彼女はよく洋楽を聞いて歌っておられたのか、耳がいいから歌がうまいからなのか日本人過ぎる英語じゃないように思った。

渡辺美里は爽やかで力強く現世的、ユーミンのような時空を越えた前世も来世もえんえん呪いますみたいな女性性は無く、オカン的ソウルあったかみ。

どろどろした恋愛をしている女子には物足りないかもしれない。

この現世的恋愛女子詩の世界はドリカムが受け継いでいく。


作曲が小室でも岡村でもない木根さんの「言い出せないまま」は、地味曲にみえてけっこうはまる。

…と思ったら、岡村も同様コメントしてたのと、作曲者一覧もあるのでリンク。

spice.eplus.jp

 

岡村靖幸のLovin' Youがよかった。


岡村靖幸 Lovin' you

 

Lovin' you -30th Anniversary Edition-

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  • アーティスト:渡辺 美里
  • 発売日: 2016/11/30
  • メディア: CD
 

 

eyes -30th Anniversary Edition-

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  • アーティスト:渡辺 美里
  • 発売日: 2015/12/16
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